コーチング1グループ

発達障害(LD/ADHD/ASD)・グレーゾーン専門の個別指導塾・家庭教師

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癇癪やパニックへの基礎的な対応

子供はよく自分の思い通りにならないとかんしゃくを起こしたり、強い不安からパニックになってしまいます。また癇癪やパニックになると、泣いたり暴れたり、物を投げたり、いろんな問題行動を起こします。学校で癇癪やパニックになると、他の子に迷惑をかけるだけでなく、怪我をさせたり危険が及ぶこともあります。そこで癇癪やパニックになる子への対応をご紹介します。●静かな所に移動させるパニックになった場合は、出来るだけ静かな所に移動させて、叱ったりせず冷静に見守りましょう。パニックになった時に、かまうと余計にひどくなる恐れがありますので、見守る事が一番効果的です。壁に頭をぶつける自傷行為がある場合は、壁にタオルや柔らかい物を当てて、なるべく怪我をしないようにしましょう。自傷行為がある子は、ハサミやガラスなどからは遠ざけましょう。パニックの際に暴れるお子様もいらっしゃるかと思います。大人が力ずくで体を押さえつけると、ますます興奮して逆効果になります。ですので場所を移動させる時や自傷行為の怪我を防ぐ時はやむを得えずお子様を押さえ、移動後は極力押さえつけることは控えましょう。●癇癪は無視する癇癪は、欲しい物を買ってもらえない時など、自分の思い通りにならない時に起こします。強い不安から起こるパニックと違って、わがままから駄々をこねて癇癪になります。わがままから癇癪になったら、無視しましょう。買い物途中で、欲しい物を買ってもらえず癇癪を起こした時、周囲の目を気にして、買ってしまう事はやめましょう。癇癪で要求が満たされると、次も同じ行動を取ります。癇癪を起こしても要求を無視しましょう。もし買い物途中で癇癪になったら、何も買わずにスーパーから出て、落ち着くまで無視しましょう。●大声で叱るのは避ける癇癪やパニックになった時に、大声で叱らないようにしましょう。癇癪やパニックはお子様が興奮と混乱状態になっています。この状況で叱ってもお子様はさらに混乱が加速してしまい、さらにひどい状態になります。癇癪やパニック状態の時は周りが極端に見えなくなっているので、移動を促すために大きな声で呼びかけることは大事です。その後は呼びかけ以外では冷静を保つことが癇癪やパニックからの立ち直りを早くさせます。

問題行動の無視について

発達障害のお子様は行動コントロールが苦手なことが多いかと思います。行動コントロールが上手くいかない場合、問題行動が発生してご両親が非常に苦労されます。そのような問題行動への対処として無視をされることがあるかと思います。問題行動への無視という対処は、上手く使わないと行動が悪化する恐れもあります。そこで今回は問題行動の無視ついて説明して参りたいと思います。無視をする場合、大事なことは途中で折れないことです。無視をするとだだをこねる等一時的に行動がエスカレートする可能性が高いので、予めそうなることを想定しておきましょう。もし途中で無視をやめてしまった場合、だだをこねる等の行動のエスカレートをすれば注目してくれるという経験をしてしまい、行動のエスカレートが強化されてしまう恐れがあります。無視をするときは、お子さんの行動が変わるまで徹底して無視しましょう。 また無視が有効なお子様の行動を知ることも大切です。特に有効なのは現実逃避です。現実逃避はお子様が現状を「無視」している状況であるため、ご両親が同様にお子様に「無視」という対応が有効になります。現実逃避をするために、お子様はふざけたり、関係のないことを話したり、喚いたりするかと思います。これらの行動がエスカレートすることを前提として無視を行うので、無視を行う際は家庭内など他の人たちの迷惑にならない所で行いましょう。無視で気を付けなければならないことは、無視する対象です。無視の対象はあくまでもお子様の問題行動であり、決してはお子さん自身を無視するのではありません。もしお子様自身を無視した場合、お子様の存在を無視、無関心であることとなり、「ネグレクト(虐待の一種)」に該当してしまいます。お子様が問題行動を起こした背景は無視せずに理解してあげて問題行動が収まった後に対処を改めて考えてあげましょう。無視に対してお子様の行動が変わった際は、しっかり褒めましょう。お子様は成長過程ですから、一つ一つの行動を指示通りに出来るわけではありません。そして行動が変化したことはお子様自身の努力の成果ですので、褒めることが重要になります。褒める際にもお子様に何が良かったか分かる様に具体的に伝えてあげるとより効果的になります。

ルールが守れないお子様へのトレーニング

遊び等でルールが守れなかったり、人の物を勝手に使ってしまう。順番が待てず、並んでいる列に割り込んでしまう。発達障がいの子供には、ルールを守る事や順番を待つ事を理解できない子がいます。学校生活では、自分勝手な子と思われ、仲間外れの原因にもなったりしています。子供自身は、仲良く遊びたいのに、お友達から嫌われてしまったりします。ここでは、ルールや順番を守るための、一例をご紹介します。ルールや順番を守る練習の際に大事なことはイライラしても感情的に振るまわないことです。子供が何度も言うことを聞かずに、ルールを守らないとイライラしてしまいます。仕方がないと分かっていても、感情的になってしまいます。イライラして子供を怒ると、子供もイライラしてきます。イライラして感情的になるとトレーニングが進まなくなりますので、トレーニングを行う際はご両親は感情的に振るまわないことに気を付けましょう。〇家族でルールのあるゲームをしよう家族でトランプやスゴロク、ボードゲームなどをやりましょう。子供が理解できる内容のゲームをやるようにして下さい。ご両親がわざと負けて、いつも子供に勝たせるのではなく、勝ち負けの両方を体験させましょう。ゲームは家族で楽しめるものであれば何でも構いません。ルールを理解して、ルールを守る、この体験が大切です。ゲームの中でもルールを守れないお子様もいるかと思います。その場合は一度ご両親が試合を放棄するかわざとルール破りを行ってみましょう。お子様からの反発が大きいかと思いますが、お互いにルールを守らないと楽しいゲームが成立しなくなることをしっかり伝えましょう。試合途中でルールを変えようとするお子様もいるかと思います。ルールを変える場合は必ず試合開始前もしくは後に行いましょう。その際にきちんとご両親と話し合いをして変更を決めることが大切です。〇皆で並んで順番を待つ子供と一緒に出かけたときに、並んで順番を待つ練習をしましょう。電車やバス等の乗り物に乗る時や、コンビニやスーパーのレジに並んで順番を待つ。親が並んで順番を待つ様子を子供に見せて、順番を待つ事の大切さを理解させ、日常生活に順番を待つ事を取り入れてみましょう。 また何か指示を出すときは具体的な指示を出しましょう。例:「列に割り込んじゃダメ」→「列に割り込まないで、後ろに並びましょう」 〇家族間でも“貸して”と言う人の物を勝手に使ってしまう事を無くしていく方法として、家では、親が子供の物を「貸して」「使っていい?」と聞くようにしましょう。子供が遊んでいるおもちゃを、親が「貸して」と言う。子供の絵本を「読んでいい?」と聞く。普段の家での生活で、物を使う前に声かけをする習慣をつけさせましょう。また借りた時に「ありがとう」ということもコミュニケーションを円滑にするために大事なことです。併せてこちらも練習も行いましょう。

忘れるパターン分けと忘れ物への対策(2)

以前の記事(https://www.dd-anchoco.net/posts/5324388、https://www.dd-anchoco.net/posts/5363299)にて発達障害のお子様に非常に多い忘れ物への基本的な対応と特徴に沿った対策法をご紹介させて頂きましたので、今回は続いて①-(2)短期的には記憶出来るが、忘れてしまう時についての対策法をご紹介させて頂きたいと思います。短期的に記憶出来ているが、忘れてしまう場合は・本人が忘れるまでのパターンを把握する・お子様にいかにして思い出してもらうかの2点が大事なポイントとなります。特に2点目の思い出してもらう過程では思い出して過度に落ち込んだり、逆に「忘れてなかった!!」と意地を張ったりお子様による反応が性格によって大きく異なりますので、お子様の特性でなく性格に合わせた対応が重要となります。意地を張るお子様は本人の主張を受け止めた上で、次の対策を行ってもらうようにしましょう。落ち込むお子様には思い出した後に行動することがとても大事だよと伝えて次への行動へ切り替えを促してあげましょう。●忘れるパターンを把握するまずはお子様が忘れるパターンを把握していきましょう。これはお子様への声出しのタイミングを計るために大事なことになります。お子様がまだ覚えている時に聞いてしまうと覚えているのにうるさいなと反発してしまいますし、忘れた後長い間放置してしまうと思い出す機会を失って忘れ物へと発展してしまいます。パターンの把握は「時間の経過」と「お子様が集中するイベント」に注目しましょう。時間の経過、特に日を跨ぐと短期的な記憶は忘れてしまうことが多くなります。またお子様が集中するイベントは休日のお出かけや塾などの習い事やゲームなどの遊びが該当します。お子様は大人以上に一つのことに没頭するため、没頭すると忘れやすくなります。●ヒントを出して思い出したら褒める大事なことはお子様本人に思い出してもらうことです。忘れた時に再度同じ事を言ってしまうとご両親からまた聞けばいいや思ってしまいます。ですので必ず最初はヒントから出し始めて下さい。ヒントとしては指示を出した時間や、言った人、関係するもの等を言うと良いでしょう。そして一番大事なことは思い出した時にしっかり褒めてあげることです。忘れることを少なくするには、思い出してもらうことが必須です。そのため思い出す作業がとても良いことであることをお子様に刷り込んでいきましょう。もちろん思い出せなかったり忙しくて思い出すのを待てない場合もありますので、その際はお子様に同じ事を伝えましょう。●思い出した時に即座に行動に移す練習を行うヒント等を手がかりに思い出したとしても、また忘れてしまうことがよくあります。そのため極力思い出した時に行動に移す練習も行っていきましょう。思い出した時に「思い出したから後でやるよ」と言って引き延ばすお子様がいるかと思います。その際には「ヒントなしで思い出せたら後でもオッケー、ヒントありで思い出したら今やろう」という声掛けを行っていきましょう。お子様の引き延ばしたい気持ちを思い出す行為を頑張るモチベーションに変えていきましょう。

忘れるパターン分けと忘れ物への対策(1)

以前の記事(https://www.dd-anchoco.net/posts/5324388)にて発達障害のお子様に非常に多い忘れ物への基本的な対応についてご紹介させて頂きました。今回はまず忘れる過程について特徴的なものを分けてあげて、特徴に沿った対策法を提示していきたいと思います。忘れる過程ですが、①忘れている(記憶出来ていていない)②記憶しているが適切な時に思い出せないの2パターンに大きく分かれます。①の忘れているについては(1)最初の時点で記憶が出来ていない、(2)短期的には記憶出来るが、忘れてしまうの二つに分かれます。今回はまず①-(1)最初の時点で記憶が出来ていないについて対処法をご紹介していきたいと思います。最初の時点で記憶が出来ていない時は・話や指示が本人の中で理解できていない・理解できていても、記憶が頭の中に残らないの2点が重要であり、この2点への対策を行うことになります。特に最初の時点で記憶が出来ていない場合は対策を本人のペースに合わせてゆっくりと行うことがとても大切になります。●再度お子様が理解しやすい形に変えて指示を行う特に発達障害のお子様の場合、口頭の指示が聞き取れない、逆にLDの傾向などから文章での指示が分かりにくいことがあります。ですので聞き取りが苦手なお子様には文章で、文章の読み方が苦手なお子様は逆に文章を口頭で伝えるなどお子様が理解しやすい形に変えて伝えてあげましょう。●復唱かメモを取ってもらう記憶を促すためには、お子様本人の頭の中で指示を少しでも考えを巡らせることが大事になります。考えを巡らせるために、お子様に指示内容を復唱かメモを取ってもらうようにしましょう。もし内容が変だった場合はもう一度指示内容の確認をしていきましょう。復唱と異なり、メモは書く作業が挟まるため時間がかかります。なるべく復唱を利用し、喋って説明するのが苦手なお子様はメモを活用する形で進めていきましょう。メモの場合時間がかかるかと思いますが、覚えないことには何も始まらないためしっかり待ってあげましょう。●チェックリストや持ち物の写真を作成する毎日、毎週確認をしないといけない学校への持ち物、持って帰る物等についてはチェックリストを作りましょう。そしてチェックリストに〇印をつけて確認する癖を付けてもらいましょう。幼いお子様や読むのが苦手なお子様だとチェックリストを上手く使いこなせないこともあります。その時は必要な持ち物を写真に撮って、学校の持ち物を準備する時にその写真を見せましょう。また記憶の定着を促すために、時々お子様にチェックリストの内容を確認してみましょう。覚えていない時はクイズ形式でヒントを出して楽しみながらお子様に思い出す練習をしていきましょう。

忘れ物への基本的な対応について

お子様は学校等に持ち物を忘れたり、宿題をやるのをよく忘れてしまいます。特に発達障害のお子様は忘れ物が沢山あることが多いです。指示したことが忘れられたり、持ち物を忘れられると困った状況に陥るため忘れ物への対応に追われるご両親も多いかと思います。ですので今回は忘れ物について基本的な対応についてご説明させて頂きたいと思います。まずお子様目線で大変なことは忘れ物が多いと叱られることが多くなることです。叱られることが多いとお子様の自尊心が低くなる、叱られることに反発してやらなくなる、叱られるのに慣れて忘れてないのに忘れたとウソを言って誤魔化す等の悪影響が発生します。ですので忘れ物をいかに工夫して”防いで減らす”かが大切になります。ここで非常に大事なことは、忘れ物は”無くす”ことが不可能であることです。ご両親はお子様の忘れ物に常日頃対応が迫られるため”忘れ物を無くしたい!”との思いから叱ってしまいがちです。しかし叱りすぎると悪影響が出ますので、叱る回数を絞ることが大切になります。忘れたことを責められてもお子様は次にやるべきことが分からないと、ただ叱られた嫌な記憶になります。「次からは忘れないように」「次からは気を付けます」という言葉が良く使われますがこれらは非常に投げやりであり、工夫して対処しないと結局は同じことを繰り返すことが多いです。ですので忘れた際には①忘れた時に何をやっていたか(忘れたきっかけを探す)②忘れ物を減らす努力は何が出来たか③出来なかったらどう工夫すれば忘れにくくなるか考えるの3点を押さえていきましょう。忘れやすいお子様の場合、対処法そのものを忘れたり思い出せない時もありますので、「忘れた」と主張するお子様にはまずは話しを聞いてあげましょう。その後で小さいお子様であれば親が工夫を考えてあげてお子様に指示する、大きくなったらお子様本人に工夫を考えてもらいましょう。その際に指示をちゃんと聞かない、考えない等の行動が見られたら忘れたことを反省していないので、ここでしっかり叱りましょう。叱るポイントを忘れたことでなく、忘れたことを反省しないことにずらすことが肝心です。学習と同じで、忘れ物への対応も一度で覚えられるものではありません。何度も練習を重ねて少しづつ出来る様になるものです。工夫に工夫を重ねることが大切であり、ご両親は工夫をサポートしたり褒めることでお子様のモチベーションを保ってあげていきましょう。具体的な対処や工夫に関してはお子様の特性に合わせて考えることが大事ですので、またの機会に特性に分けてご紹介したいと思います。

片づける動作の練習について(3)

お子様が苦手とされている片づけですが、以前2つの記事(https://www.dd-anchoco.net/posts/5145904、https://www.dd-anchoco.net/posts/5229614)にて片づける動作が3つに大きく分かれており、(1)片づける物を仕分ける(3)スペースに仕舞うのトレーニングをご紹介させて頂きました。今回はお子様が最も苦手とする(2)物を入れるスペースを決めるについてトレーニングをご紹介したいと思います。 (1)入れる物とスペースの特徴を把握する物を入れるスペースを決める際は入れる物の特徴、スペースの特徴を把握することが大事になります。ですのでまずは入れる物とスペースの特徴から把握することから始めましょう。入れる物の特徴がつかめない場合は、物を仕分けるルールが何だったかを思い出してもらいましょう。仕分けるルールの結果がそのまま特徴の一部になります。またスペースの特徴をつかむことは今まで練習をしていないことです。スペースの特徴は①スペースがどのくらい大きいか②周りにはどんなものが仕舞われているかを必ずおさえましょう。慣れたら徐々に挙げてもらう特徴を増やしていきましょう。(2)表などにしてまとめる入れるスペースを決める際に最もつまずきやすいのは、入れる物と入れるスペースの把握です。物とスペースの両者を頭の中に入れて、更に特徴も入れないとスペースを決めることは難しいです。ですのでお子様の把握力を補うために物と入れるスペースを表などでまとめてあげましょう。表にして見て分かるだけでとても把握しやすくなります。また表の作成を(1)と一緒に行うことで、物とスペースに特徴を書き込んでいくこともとても有効です。また後の作業のために表の左側に物、右側にスペースを書き込んでいきましょう。(3)物とスペースを線でつなげて物を入れるスペースを決める左側に物、右側にスペースを書き込んだ表を用いて、物とスペースを線でつなげることで物を入れるスペースを決めていきましょう。この時大事なことは線をつなげた”理由”です。理由なくスペースを決めるだけだと、お子様は片づけは出来ても整理が出来ないままになります。物とスペースの特徴を踏まえて決めることが肝要です。線に理由を書くのも良いですし、スペースの大きさで決めたなら赤、周りの物に合わせて決めたなら青という風に主な理由に線の色分けを行って書くのも良いでしょう。(2)(3)の動作はお子様が慣れるまでに時間がかかります。そして最終的には表を作らずに頭の中で判断できることが目標になります。目標に向けては、扱う物やスペースの数を少しづつ増やす、特徴の書き込みをやめる、表の右側(スペース)だけ隠す、左側(入れる物)だけ隠すなど少しづつ段階的に頭の中だけで考える作業を増やしていきましょう。また表を保管しておくと、衣替えや模様替え等で仕舞う場所を変更する時に再度表を持ち出して復習しながら再度仕舞う場所を決めることが可能です。

忘れるパターン分けと忘れ物への対策(3)

以前の記事(https://www.dd-anchoco.net/posts/5324388 https://www.dd-anchoco.net/posts/5363299、https://www.dd-anchoco.net/posts/5400018)にて発達障害のお子様に非常に多い忘れ物への基本的な対応、並びに特徴に沿った対策をご紹介してきました。今回は忘れる過程が②記憶しているが適切な時に思い出せない時のパターンについて対策をご紹介していきたいと思います。そもそも忘れることに対して、記憶しているが適切な時に思い出せないとはどういうことだ?という疑問が湧くと思います。これば例えば17時に提出締切の課題があったとして、15時~18時まで遊ぶことに熱中していて提出締切を過ぎてしまった18時に思い出した時が考えられます。締切を過ぎると提出忘れ扱いになるため本人が忘れていなくても対応が必要です。思い出せないことへの対策ですが、・お子様に時間を意識させること・お子様の中の優先順位付けを付けることが大事なこととなります。時間の意識や優先順位を付ける動作は基本的にお子様は苦手としており徐々に身に着けていくものです。お子様の成長に合わせて対応していくこととなります。●提出物のスケジュールを作成してもらう適切な”時”に思い出せずに大変になるものとして、提出物があります。まずは提出物のスケジュールを作成してもらいましょう。手帳やカレンダーなどの日程(時間)が書かれているものを用いて作成するのが良いでしょう。この時に大事なことは必ず本人にやって頂くことです。ご両親が代わりにやっていると何時まで経っても成長しません。お子様にはスケジュールを書く習慣が身につくまで、後で忘れたとしても叱らないであげましょう。お子様に手帳やノートで管理してもらうと、手帳そのものを無くすことも考えられます。また本人だけでなくご両親もチェック出来ると良いため、始めはリビング等の家族共有のスペースに大きなカレンダーなどを買って書き込む形にする良いでしょう。●熱中するものをやる前に対応する熱中するものをやる前に対応する習慣付けも大切です。特に発達障害のお子様は好きな物に熱中してしまうと周りが一切見えなくなり忘れてしまうことがよく発生します。そのため熱中するものをやる前に対応する習慣付けが非常に重要となります。ここで問題になるのはお子様が好きな物に意識が行ってしまい、やることを拒否してしまうことです。これは行動の切り替えにあたりますので、切り替えの難しさへの対応法(https://www.dd-anchoco.net/posts/4720588)を参照しながら対応して頂ければと思います。●前に出来ない時は対応する時間を考えてもらう例えば学校から帰った後、お友達と遊ぶ予定があった時は遊ぶ時間が限られているために遊ぶ前に宿題などをすることが難しい時があると思います。このような場合にはお子様に対応する時間を考えてもらいましょう。例の場合だと帰宅してご飯を食べる前などが考えられます。お子様が小さい場合は両親から対応する時を指示してあげましょう。お子様が大きくなった場合は対応する時間をお子様自身に考えてもらいましょう。考えてもらう時に注意するポイントは①先延ばしをしていないか②熱中するものの後になっていないかの2点です。①の場合は提出日の前日までやらない、②の場合、好きなテレビを見た後にやる等があります。課題を前日まで一切行わない時には、全てを前日以前にやってもらうことは大変なので難しい課題についてのみ前日より前から始める様にしましょう。好きなものの後にやる場合は必ず前に移してもらいましょう。そしてお子様と対応する時間を決めた後、実際に取り組む時になってお子様が嫌がったり始めないことがよくあるかと思います。この時にはやったら自由だよ等と励ましてあげて始めたら褒めてあげましょう。前に言った約束を「言っていない」「自分は認めていない」等と言って約束を守ろうとしないお子様もいるかと思います。その場合、約束をする際に言うだけでなく約束を文面に残しましょう。高学年以上では約束を本人自身に書いてもらいましょう。お子様が成長して反抗期に入ると、両親からの一方的な約束を押し付けられる感覚を持って反発することもありますので、お子様と両親双方が約束を守りあう姿勢をお子様にアピールしましょう。

片づける動作の練習について(2)

片づける、整理整頓をするという動作は特に発達障害のお子様は特につまずきやすいです。以前の記事(https://www.dd-anchoco.net/posts/5145904)にて、片づける動作が(1)片づける物を仕分ける(2)物を入れるスペースを決める(3)スペースに仕舞うの3つに大きく分かれること、スペースに仕舞うトレーニングをご紹介させて頂きました。今回はお子様にとって難しい(1)片づける物を仕分けるトレーニングをご紹介したいと思います。①仕分ける物を絞る発達障害のお子様は同時にたくさんのものを扱うことが苦手なことが多いです。ですので仕分ける物をなるべく少なくして始めていきましょう。仕分ける物はまずはお子様が日頃ご家庭でよく使用するもの(おもちゃやゲーム等)を練習に使いましょう。これはお子様が使用する頻度が多いほど判断基準がつきやすいからです。また慣れてきたら家族で共有して使うものやあまり使用しないもの等、判断基準がつきにくいもので練習を行って行きましょう。②仕分けるルールを示す仕分ける際、お子様が一番混乱するのは仕分ける基準です。ですのでまずはご両親側から仕分けるルールを教えてあげましょう。ルールは必ず一つから始めましょう。例としては「自分だけが使うもの、兄弟で使うもの、家族全員が使うもの」、「毎日使うもの、週に何回か使うもの、あまり使わないもの」など使用者や使う頻度が挙げられます。この際大事なことは「仕分けが分からない物」を置くスペースを作ることです。特に初めはお子様は混乱するため、分からなかった時の逃げ道を作っておきます。分からない物はご両親が最初は教え、同じものが再び同じスペースに来た時はお子様に思い出して練習を積み重ねましょう。少しづつ慣れてきたら、別のルールに切り替え、さらに慣れてきたら仕分けのルールを一つづつ増やしてあげましょう。③ボックス等を用意して、仕舞う動作を軽減する仕分ける作業になるべく専念させるために、ボックス等を用意して仕舞うスペースを決める、仕舞う動作の軽減を図りましょう。この際色の異なるボックスを複数用意して、仕分けるルールと色を対応させて仕舞う場所との繋がりを作ってあげると非常に楽になります。また仕舞う動作を軽減するために投げ入れても大丈夫な様にボックスの底にクッションを入れることも一つの案です。片づけで投げ入れることに違和感を覚える方も多いかと思いますが、投げ入れることはスポーツのシュートに当たるため仕舞う動作を楽しむことが出来ます。また本人が投げ入れに失敗して物を壊してしまった場合、失敗から「次は壊さないように丁寧に仕舞おう」と自発的に反省することもあります。ただし怠けて反省を滅多にしないお子様もいらっしゃるので、お子様の性格を見極めながら行っていきましょう。

片づける動作の練習について(1)

片づける、整理整頓をするという動作はお子様は苦手です。そして発達障害のお子様は通常のお子様以上に苦手なことが多いです。これは片づける動作に記憶力、判断力、沢山のものを扱うために同時に物事を取り扱う力などが関わるため、これらの力が苦手な発達障害のお子様は非常に躓きやすくなります。そこで今回は片づける、整理整頓という動作を整理してお子様が片づける動作のトレーニングの進め方を教えたいと思います。①まずは仕舞う動作のみを行ってもらう物を片づける場合、(1)片づける物を仕分ける(2)物を入れるスペースを決める(3)スペースに仕舞うの3つの動作に大きく分かれます。特に(1)(2)がお子様にとって難しい動作となります。お子様がいきなり出来ることはありませんので、最初はご両親が物の仕分けとスペースを決めてあげましょう。②まずは親が動作を例示した後でお子様一人で練習するスペースに仕舞う動作もまずはお子様と一緒にやることから始めていきましょう。一緒に行うことでお子様に仕舞う動作を例示して、お子様に真似をしてもらいましょう。お子様が仕舞う動作に慣れた後に今度はお子様一人で仕舞うように練習しましょう。この際、お子様の混乱を避けるため仕舞うもの、そして収納場所にシールやマーク等の目印を付けてあげましょう。収納場所と物の両方に共通の目印をつけると効果的です。③お子様をしっかり褒めてモチベーションを保つトレーニング時に大切なのがご両親とお子様が一緒に楽しく片づけをする事です。片づけをする事は苦痛ではなく楽しい事なんだと、お子様に思ってもらう事が重要です。また一人で片づけができたらしっかり褒めてあげ、そして親子で一緒に喜びましょう。お子様が片づけをしなかった時はご両親は叱りたくなる気持ちは非常に分かりますが、叱るだけでなく少しでも以前から進歩した所を見つけてあげてモチベーションを保ってあげましょう。お子様が非常に苦労する(1)片づける物を仕分ける(2)物を入れるスペースを決めるのトレーニングについては別の記事にてご紹介させて頂きます。

言葉のつまずきへの対応

以前口頭言語(聞く話す)のつまずきへの対応をご説明させて頂きましたので、今回は言葉のつまずきへの対応をご説明したいと思います。口頭言語のつまずきの記事(https://www.dd-anchoco.net/posts/5073442)でもお話ししましたが、言葉のつまずきでも同じく①答えを急かさない②答えないことを叱らないことが大事になります。この2点を意識した上でトレーニングを進めていきましょう。(1)分からない言葉を質問する癖を付ける受け答えをするためには、会話中に出た言葉の意味がおおよそ分かることが必須となります。ですのでまずはお子様が分からない言葉を質問する癖を付けることから始めましょう。分からない言葉の質問と答えを言うことも受け答えの練習になります。また質問するタイミングも同時に練習させましょう。お子様には「会話が切れた時に質問しましょう」と伝え、なるべくご両親は短文で区切りの多い形で話を進めてあげましょう。(2)電子辞書やスマホを活用するご両親がお子様に言葉の説明をし続けることは非常に苦労する作業になります。そこで言葉の説明を補助するものとして電子辞書の活用が考えらます。紙の辞書に比べ電子辞書は検索に時間がかかりませんし、一部の電子辞書では説明文で分からない単語をペンを使って意味をさらに検索する機能がありますので、言葉の意味を非常に調べやすくなっています。電子辞書の購入が難しい場合はスマホで代用して頂いても構いません。また電子辞書やスマホを用いて、会話に出てきた言葉の漢字を簡単に表示してあげることも大事になります。言葉のつまずきがある場合、同音異義語の区別が難しい場合が多いです。「冷凍チャーハンを「かいとう」してくれる?」聞いたときにを「解答」と勘違いして混乱するケース等もあります。ですので漢字を表示してあげて混乱を取り除いてあげることも大事なことになります。(3)指示語をなるべく使わない言葉のつまずきのあるお子様は指示語が指しているものを理解することを苦手とされている場合が多いです。ですのでお子様との会話でなるべく「これ、それ、あれ、どれ」等の指示語を使わないようにしましょう。またお子様が正確な言葉を思い出せずこそあど言葉を使う時があります。その時は「あれって何のこと?」とお子様に聞いて具体的な言葉に直す練習をしてもらいましょう。

口頭言語のつまずきへの対応

以前口頭言語(聞く話す)のつまずきについて説明させて頂きましたが、実際のお子様のお話しの受け答えには主に口頭言語のつまずきと語彙が少ない等の言葉そのもののつまずきが大きく関係します。両者が関係しているお子様もいらっしゃいますが、今回は①口頭言語(聞く話す)のつまずきへのペアレントトレーニング②言葉そのもののつまずきへのペアレントトレーニングに分けて対応例を説明していきたいと思います。まずは口頭言語のつまずきについてです。言葉の理解力と聞く話すの苦手を理解する何より重要なことはお子様への理解です。言語と聞く話すのどちらにつまずいているのかを確認しましょう。また聞く話すについては聞けないのか?話せないのか?それとも聞く話すの両方できないのか?どの状態であるかも把握しましょう。その原因に沿ってトレーニングを進めましょう。またトレーニングを進める際に気を付けて頂きたい点が2点あります。それは答えを急かさない点と答えられないことを叱らない点です。苦手なお子様は急かしても、答えられるようにはなりません。急かすのではなく、答えられるように上手く誘導してあげましょう。学校では授業の関係で急かされる場合がありますので、ご家庭では尚更急かさずに答えを出すまで待ってあげましょう。また答えられない事を叱ったり、罰を与える等の行為も厳禁です。お子様はわざと答えないのではなく、頑張っても答えられず本人が一番苦しんでいるのです。苦しんでいる時に叱ったり罰を与えてしまうと余計に苦手意識が強くなり、聞く話すことを更に避けて練習が出来なくなってしまいます。(1)ホワイトボードやノート等の書くものを活用する言語力のあるお子様の場合、聞く話すが出来なくても読み書きは出来ます。そのため口頭の指示を書き出してお子様が「聞く」動作を「読む」動作に置き換えることで指示への理解力が跳ね上がります。またお子様が話す内容を書き出すことで「話す」動作を「書く」動作に置き換えて伝えることが出来ます。お子様が話したい内容を文章を書き切れない場合もよくあるかと思います。その際は絵や図を書いてもらう、場合によってはご両親側が絵や図を書いて、その図を基に話してもらうと良いでしょう。そして書き出したものを親も子も読み上げて音にすることで、聞く話すの練習を行うことが出来ます。このやり方の場合、お互いのやり取りに非常に時間がかかります。さらに聞く話すが苦手なお子様は文章でのやり取りに慣れてしまうと、文章だけでのやり取りに逃げることがよく発生します。ですので練習の時間を区切る、聞く話すが上手く出来たらしっかり褒めたりすることでお子様の苦手意識に付き合っていきましょう。(2)家庭の日常会話で質問を練習する家族間での日常会話の中で、お子様に質問をして聞かれたことに答える練習をしましょう。例えばテレビ番組の内容、学校のこと、明日の予定について質問する。大事なことはお子様が簡単に答えやすい形で質問をすることです。はい、いいえで答えられる、もしくは選択肢のある質問形式が答えやすいので、この形式から始めて聞かれたことに答える受け答えを繰り返し練習しましょう。質問に答えられるようになったら徐々に選択肢のない質問をして成長を促しましょう。